毎年5月15日~6月15日はトゥレット症啓発月間です
以下トゥレット友の会様の投稿より
【トゥレット症 啓発月間スタート!】
毎年、5/15~6/15は「トゥレット症 啓発月間」です。
「『トゥレット症』ってどんな疾患なんだろう?」と思った方はこちら→ https://www.tourette-friends.org/
「トゥレット症候群を知っていますか?」
■「チック」は突発的で、素早く、一定のリズムなく繰り返される不随意もしくは半不随意の運動(動きや声)です。そして、「トゥレット症」は複数の「運動チック」と1つ以上の「音声チック」が1年以上続く慢性の神経疾患であり発達障害です。
「運動チック」には、まばたき、顔しかめ、肩すくめ、首ふりといった単発な動きもあれば、机を肘で叩く、足を鳴らす、臭いを嗅ぐ、口の中を噛む、人や物に触る、ジャンプする、不自然な歩行など、一見、意味があるような動きもあります。
「音声チック」には、「あっ」とか「うん」、「ホッ!ホッ!」といった単発な声や、咳払い、鼻鳴らし、舌打ち、奇声、大音声といった音声があります。その他、汚言症(コプロラリア)、反響言語(エコラリア)、反復言語(パリラリア)といった複雑音声チックもあります。
推定有病率は学童期の子どもでも「1000人あたり3~8人」であると言われており、症状は千差万別です。その重症度も、その経過も、個々により様々です。また、高率で併発症が生じるため、QOLが低下し、学校生活や社会生活が困難になるケースもあります。
■チックは意図的なものではなく、或いは出さずにいられない衝動があり、簡単に抑えることが出来ません。そのため、チックによる身体的苦痛や疲労、生活上の不都合といった物理的な負荷を負うことになります。また、周囲の認知が低いために、奇異な目で見られたり、偏見や差別を受けたりすることがあり、精神的にも大きなダメージを受けます。
ですから、私たちの動きや声に遭遇しても、丁度、「くしゃみ」や「しゃっくり」を気に留めないのと同じように、素知らぬ顔で通り過ぎてください。チックに対して、「優しい無視」をお願いします。
■私たちは、チックがあること以外は、皆さんと少しも変わりません。チックがあっても、当たり前の生活を送りたいと思っています。皆さんが、この「チック」のことを知ってくださるだけでも、私たちは生きやすくなります。この「啓発月間」を通して、「トゥレット症」への正しい認識が、多くの皆様に広まることを願っています。