チック・トゥレット専門カウンセラーの必要性
チック症状って実はちょっとした事で悪化してしまいます、しかし逆を言えばちょっとした事で改善もします。
初めてチックが出た時、どう対応していいのか、どの様に接するべきなのかわからないですよね?
チックは今や5人~10人に1人は経験する疾患です
ましてトゥレット症(トゥレット症候群)のように重い症状が発症した時、当事者は勿論のこと親御さんもとても不安になってしまいます。
そんな時に適切な対処法を指導出来る、また当事者・ご家族の不安を解消してくれるチック専門のカウンセラーがいたらどんなに心強い事でしょう。
チック症状はそもそも身体の違和感を解消する為の動作、その違和感は脳機能や身体的問題より発生します。
薬物療法で直接脳機能にアプローチするのは医師の役目、しかしながら身体的違和感は日常にある様々な方法で軽減する事が可能です。
しっかりと当事者にヒアリングを行い、チックトリガー(チックの引き金)を見つける事、そしてその悪化因子をとり除く、若しくは軽減させる、誰でも出来るちょっとした事でチックは改善出来る場合があります。
どんな時にチックが多く出ていますか?
チックが出ている部位に違和感はありませんか?
アレルギーはありませんか?
風邪気味の時には鼻をすするチックが悪化しませんか?チックに目を向けるのではなく先ずは風邪を治してあげましょう。
口を大きく開けるチックの子、何故口を大きく開けるのでしょう?口周りの乾き、つっぱりが気になっていませんか?保湿クリームをぬってあげてください。
そして当事者の心理的要因によるチック症状の悪化、これらもしっかりとカウセリングを行い、ストレスを取り除き対処する事でチックの軽減に繋がります。
当事者ばかりに目が行きがちですが、親御さん特に母親のサポートもとても重要です、常にお子さんと接する母親の心理状態を適切に保ってあげる事が結果当事者のサポートに繋がります。
今後は発達障害全般に投薬だけではない、この様なサポートが出来る公認心理師/臨床心理士等の役割の重要性、必要性を私は感じます。