あたたかい無視って?

チック・トゥレットの子にはあたたかい無視を、なんていつの頃からか言われるようになりました

誰が言い出したのか?いつからそんな言葉があるのか定かではありません。

では、あたたかい無視とはどんな意味が込められているのでしょうか?

チック症状がある私達は、基本的にチックに触れられる事を嫌がります

音声チックに対して「うるさい」「耳障りだからやめて」「少し静かに出来ないの」etc…

運動チックに対して「気持ち悪い」「目障り」「真似をする」etc…

ネガティブな反応はもちろん辛いのですが

「大丈夫?」「どこか悪いの?」などと心配される事すら嫌がる方も多いのです。

私達はチックを出したくて出しているわけではありません、無意識で出でしまう不随意運動の方も

意識がある方も、チックを出したくてやっているのではなく、やらないと体の中がおかしくなりそうで、チックをする事によって何とか体のバランスを保っています。

迷惑なのも、おかしな動作をしているのも、うるさいのも分かっています

しかし、その動作(チック)を行わないと体の違和感に囚われ、体・精神全てがおかしくなってしまいます。

その感覚を誰かに伝える事も出来ず、また伝えても理解されず、理解してもらったとしても現医学では確実に対処することが出来ません

治したくても治す事が出来ず、ひとり苦しんでいるチック症・トゥレット症(トゥレット症候群)当事者はとても多いのです。

そんな当事者の悲痛な想いから、いつしかチック・トゥレットの方を見かけても、症状には触れず、そっとしておいて下さい

つまり

「あたたかい無視をして下さい」

なんて言葉が出来たのかも知れないですね。

このブログをご覧いただいている方の周りに、チック症・トゥレット症当事者の方がいらっしゃいましたら

どうか症状には触れず、私たちと普通に接していただけたら有難く思います。

※チック・トゥレットには確実な治療法がないと記載しましたが、努力すれば自らチックを改善出来る可能性のある、トゥレットの為の包括的認知行動療法(呼吸法・CBIT・ERP)のやり方を無料指導しています。

症状の改善を目指している当事者の方がいらっしゃいましたら当会までお気軽にご連絡下さい。(現在予約待ちの為順に対応させていただいております)