チック・トゥレットの栄養療法は遺伝子検査から?

先月、新しい栄養療法(以降栄養療法Aとします)をスタートさせる為、関東のとある病院を受診してきました。

今日はその内容を投稿したいと思います。

その病院は発達障害では自閉症の為の栄養療法を主に行っていますが、チックをお持ちのお子さんにも栄養療法が行われています

これまで子供のチックに対しては一定の効果を栄養療法Aで発揮されているようですが、私の様な大人のトゥレット症(トゥレット症候群)当事者を診るのは初めてとのこと。

何度もブログに投稿しておりますが、昨年12月アメリカのとある栄養療法(以降栄養療法Bとします)のプログラムを行う為、遺伝子検査をはじめその他いくつかの検査を行い結果の連絡を待っています

そのプログラムも実は自閉症をメインとする栄養療法(その他の神経疾患にも対応)なのですが、栄養療法に限らずその他チックに効果がある治療法を調べると、どうも自閉症とトゥレットの治療はオーバーラップする部分がある様です。

話を元に戻し先日の受診の内容ですが、今回が初診であった為、現在悩んでいるチック症状の説明を私から行い、これから行う栄養療法Aの簡単な説明、これまでのチックに対する効果、事前に医師に確認して頂いた過去の検査結果の話、担当医の自己紹介などがありました

担当医ご自身も過去健康に問題があったのですが、栄養療法により改善された様です。

約90分間疑問点なども含めしっかりとお話をさせていただきました

私が最も気になっていたのは、既に検査を依頼しているもう一つのアメリカで行われている栄養療法Bとの違いです。

医師の話によると栄養療法Bは、10年以上前であれば素晴らしい方法だったが、今は更に研究が進み栄養療法Bは現在アメリカではあまり支持されていないとのこと

実は担当医も過去にそのプログラムを経験された事があるようなので、既に行った検査結果とこれから行う新たな検査結果を踏まえ、総合的にご判断頂こうと思っております。

さて、前置きが随分長くなってしまいましたが、栄養療法を始めるにあたって検査は必須です

では、遺伝子検査は必ず行わなければいけないのか?

今回の医師のお話によればまだ必要ないとの事、従って医師から指示された検査は画像のお馴染みの尿検査です。

以前にも同じ検査を別の病院で行ったのが約1年前、その頃と身体の状態も変化しているはずなので改めて検査を行います。

尿から下記3つの検査を行います。

・有機酸検査・・・ビタミンやミネラルのレベル、酸化ストレス、神経伝達物質レベルのマーカー等を用いて、体内の総合的な代謝スナップショットとして腸内の酵母や細菌の正確な評価ができます。

・マイコトキシン検査・・・マイコトキシンとは建物、自動車、食物に繁殖するカビの代謝産物のことをいいます。カビ毒は暴露することにより、身体に様々な悪影響を与えます。この検査では体内に存在するカビ毒について調べることができます。

・TOX検査・・・日常生活を送っているだけで私達は、薬品、殺虫剤、加工食品、家庭用品、環境汚染など、日々数百もの有毒化合物質に曝されています。この検査では体内に存在する代謝物と毒性化合物を調べることができます。

こちらの病院で治療された患者さんのチック症状の原因であった確率の高いものから順に検査を行い治療していくようです。

更に詳しく栄養療法Aについてお話をお伺いしていると、より詳しく原因を知るためには遺伝子検査も行った方がベストとのこと

昨年栄養療法Bを行う為に遺伝子検査を行った旨を伝えると、それだけでは不十分であり、医師が勧める新たな遺伝子検査のご説明をして頂きました。

昨年行った栄養療法Bの遺伝子検査は、検査する遺伝子が数十種類に対して、栄養療法Aは約1000種類、金額も全く異なるのですが、この検査によりチック・トゥレットはもとより、将来ガンや認知症になるリスクなど様々な事が分かるとのこと

チック・トゥレットが改善するだけでも大変嬉しい事なのですが、将来的に様々な病気のリスクも分かり、それらに対処する為のソリューションもいただけるならば、こんなにありがたい事はないかもしれません。

未来の医療はもしかしたら生まれた時から、いいえ産まれる前つまり母親のお腹の中にいる時から将来のリスクを想定した対策が行われているのかもしれないですね

百聞は一見に如かず、次回の受診は3月末、皆様に吉報を届けられますように。