チック・トゥレットの認知行動療法の普及に向けて…

年度末は確定申告・事業の決算・来年度の事業計画など何かと忙しく、ホームページの更新もあまり出来ておらず申し訳ございませんでした。

一方で、チック・トゥレットの認知行動療法(ハビットリバーサル.呼吸法/CBIT/ERP)に対するお問い合わせや、セッションをご希望される方が多く、皆様のお悩みを少なからず解消出来ている事に、当会の活動にやりがいを大変感じる事が出来ています。

チック・トゥレットの認知行動療法を行える心理士の先生やカウンセラー(セラピスト)は、私が存じ上げているだけで数名、おそらく国内には数える程もいらっしゃらないのだと思います。

先日、そのうちのお二人の先生にお話をお伺いする機会を頂き、チック・トゥレットの認知行動療法について、更に学びを深めさせて頂きました。

そのうちの御一方は、私にチック・トゥレットの認知行動療法(CBIT)を行ってくださり、私にセッション以上のことを事細かくご教示してくださった東京大学医学部附属病院研究チームの先生(Ph.D)です。

その先生のご指導のおかげで、現在私は同じ苦しみを抱えている方に、チック・トゥレットの認知行動療法を行う事ができ、様々なチック症状を改善させてあげる事が出来ております。

チック症状をより改善させる為には、CBIT(ハビットリバーサル)だけでなく、OCD(強迫性障害)に対する認知行動療法の考え方や、その他の心理療法や精神神経疾患の知識が必要だという事も、私自信のチック症状を改善させる中からも学びました。

しかしながら先生方の知識やご経験に比べたら、私の知識など遠く足元にも及びません、今後も更なる学びを深めつつ、トゥレット症当事者にしか分からない感覚を、先生方に共有させて頂きながら、より良いセッションを行えるよう、更にはチックの認知行動療法の発展、普及に寄与出来たらと存じます。

※最近あまり呼吸法の投稿を行えていなかったので、呼吸法のポイントをここでひとつ

音声チックの前駆衝動を感じながらも、呼吸法で音声チックを制御しつつ、その衝動が鎮まるのを待つ…

前駆衝動とは永遠ではなく、チックを出さずともやがて消え失せるものなのです。

その事実に気付いて頂くためのサポートをするのが私の役目、一度それを経験出来れば後はそれを脳に学習させるだけです

コツを掴めばその他のチックへもご自身で応用を効かすことができます。

私のセッションを受けている方の中には、一度指導しただけで、まだターゲットにしていないチック症状をご自分で改善させている方もおられます。

時に他の誰でもなく、本当の主治医は当事者ご自身だったりもするのです

現に私は、自分にセッションを行い、自分のチックを自ら改善させています。

しかしそう簡単にいかないのも事実、チックとは一体何なのか?前駆衝動とは何なのか?それらを知る事もとても大切です

物事に衝動的に反応せず、ひと呼吸おいてみてください、今感じているものと違うものが見えてくるかもしれません。

※交流会では、そのような事もお話させて頂いております、4月3日(土)9:00~12:00オンライン交流会を開催致します、ご興味ある方は下記リンクをご覧下さい。