栄養療法からみる『ヒスタミン』
ヒスタミンはよく聞くアレルギー物質の一つです、私は遺伝子検査からヒスタミンの分解能力が通常より弱いという検査結果が出ております。
栄養療法の主治医の説明によると、ヒスタミンが過剰になると身体中に痒みがでたり、ヒスタミンが脳を刺激するため、その他にも様々な症状が出てしまうようです
ヒスタミン不耐症の症状はこちら(前回の投稿内に記載済み)
チック・トゥレットの方で体中のアチコチが痒い、チクチクするなど頻繁に感じる方いらっしゃいませんか?
私は朝起きた時、暑い時、汗をかいた時などに体のいたる所に痒みを感じたりします
時にそれがチックトリガー(チックの引き金)になることも。
また、異常に暑がりの方、ヒスタミンの分解能力が弱い人は暑さが苦手です
夏など暑くなるとチックが増える、氷をガリガリ食べる、冬なのに半袖、靴下を履きたがらない、裸足にサンダルが好き、家では殆ど裸で生活している、凍えるくらいまでエアコンの温度を下げるetc…
上記の中に思い当たる節がある当事者の方、若しかしたらアレルギー物質のヒスタミンが影響している可能性があるかもしれません。
また、トゥレット症の方が特に気にするべき必要があるヒスタミン不耐症は『イライラ』ではないでしょうか?チック症状のある方でイライラを制御出来ずにチックが強く出てしまう方も多いのではないでしょうか?ヒスタミンはイライラを引き起こす原因の一つでもある様です。
※栄養療法からみるアンガーマネジメントについてはまた改めて投稿いたします。
では私の様にチック症状があり、ヒスタミンを分解しにくい体質の人はどうするべきか?
①高ヒスタミン食品を避ける
- 醸造酒:ワイン、シャンパン、ビール…
- 発酵食品:キムチ、お酢、ヨーグルト…
- 加工された肉製品:ソーセージ、ハム…
- 加工された魚製品:マグロの漬け、サバの味醂干し
- ドライフルーツ:レーズン、アプリコット…
- シトラスフルーツ:みかん、オレンジ…
- チーズ、ナッツ、トマト、ほうれん草、ナス、アボカド
②ヒスタミン遊離を促す食品を避ける
シトラスフルーツ、バナナ、イチゴ、パパイヤ、キウイ、マンゴー、パイナップル、チョコレート、トマト、ほうれん草、ナス、アボカド、貝類、卵、ナッツ、スパイス、食品添加物
③抗ヒスタミン薬を服用する
様々なアレルギー薬がありますが、今回私が処方して頂いた薬は「ベポタスチン10mg」これを1日2錠、少し強めのものを頂いています。
④グルテンフリー&カゼインフリーの食生活
・グルテンフリーとは、パスタやラーメン、ピザや餃子、ケーキやクッキーなど小麦製品を避ける食生活の事をいいます。
・カゼインフリーとは、牛乳やヨーグルト、チーズやアイスクリームなどの乳製品を避ける食生活の事をいいます。
グルテンフリーやカゼインフリーは、その他の理由からも栄養療法の基本になりますが、特にわたしの場合はグルテンがヒスタミンをあげてしまうため、よりグルテンフリーを実践する必要があります。
しかしながら、上記4つのポイントを100%実施することはとても大変かと思います、食べる物もかなり制限する必要が出てきてしまいます、制限する事が逆にストレスになってしまう事も
もしこの方法にご興味のある方は、グルテンフリー&カゼインフリーを出来る範囲で実施し(私の場合は以前の食生活からGF&CFを約80%実施しています、たまにはケーキも食べます^^)、高ヒスタミン食品等は、極端に食べすぎている場合は量を減らすなど工夫をしてみては如何でしょうか?
いずれにしても、私が現在行っている栄養療法は、チック症状にどれだけ効果があるかの検証段階であります、この方法でチック症状を改善された方もおられるようですが、全ての方に効果があるかはまだ不明です、その点をご理解の上ご参考にして頂けたらと思います。
《追伸》
ヒスタミンがなくなると人間は寝てしまうようです、またヒスタミンが高い人は記憶力が良いとのこと
チック・トゥレットの方は症状としては当然ネガティブなことばかりですが、頭の良い方が多いと言われています、拘りが強い事や、繊細で神経質な所も特徴の一つですが、見方によって短所は長所にもなります
チック・トゥレットを乗り越え、それら長所を活かせることが出来ればとても素晴らしい才能を発揮しするかもしれないですね。