チックの自己対処法勉強会を終えて
先日、第3回目となるチックの自己対処法を学ぶ勉強会を開催いたしました。
勉強会では、ハビットリバーサルや音声チックの対処法である呼吸法などを中心にお話させていただおております。
未就学児の当事者から成人の当事者まで幅広い年代の方、特に小中学生のお子様とその親御さんが多く、30組近くの方にご参加いただきました。
チックを上手に対処するためには、先ずはチックが起こりやすい環境を可能な範囲で減らすことです。
そのためにどのような時にチックが出ているか、悪化しやすいのかを分析します。
チック発症の原因は、親御さんの育て方やお子さんの心の問題ではありませんが、様々なストレスによってチックは悪化してしまいます。
従いまして環境調整は必ず行いましょう。
CBITの中心的療法であるハビットリバーサルには基本的なトレーニングの行い方があります。チックは出せば出すほど癖づきやすく、しかしながら、チックを出さないとムズムズなどの不快感がとても強くなってしまいます。
チックの自己対処法とは、そのムズムズ(前駆衝動)の対処法を学ぶことが大きなポイントだと私は考えております。
前駆衝動をチックではない別の方法で対処ができるようになれば、チックの悪化を防いだり、チックによる様々な問題を軽減することができるようになります。
勉強会では、このようなチックへの認知行動療法(CBIT/ハビットリバーサル・呼吸法・ERP)の基本的なお話をしております。
次回の開催は、HPよりお知らせいたしますので時々チェックしていただければ幸いです。
また、チックへの認知行動療法の個人セッションのお申し込みは、現在もご予約の枠が空かない状態が続いております。
セッションをご希望の方には大変ご迷惑をお掛けしておりますが、セッションの新規受付もHPよりご案内いたしますので今しばらくお待ちくださいませ。
※東大病院ではチックへの認知行動療法(CBIT)の研究が再開しております。ご興味のある方は直接お問い合わせください。