身体集中反復行動(抜毛や爪噛みなど)を対処するためのテクニック動画の紹介。

先日、日本トゥレット協会の講演会に久しぶりに参加させていただきました。

講演会の中でご紹介された、身体集中反復行動の対処法が、当会で行っているチックに対する行動療法(HRT/CBIT・ERP)に共通するところがあり、チックの対処法としても参考にできる部分があるのではと感じたのでご紹介いたします。

身体集中反復行動(BFRB)とは、強迫の一種です。

例えば、髪の毛やまつ毛などの体毛を強迫的に抜いてしまう抜毛症、爪や爪の周りの甘皮を噛むこと。唇や舌、口の中の粘膜を噛むこと(チックとしても同様の症状がある)、皮膚にできたニキビやシミを引っ掻いたりむしったりする皮膚むしり症などが典型的な症状です。

身体のちょっとした違和感や、ストレスなどを引き金に発症することや、繰り返し起こってしまうことなど、チックと似た性質もあります。

今回はその身体集中反復行動の対処法である、ハビットリバーサルトレーニングとデカップリング(まだマシな行動に置き換える)のやり方を紹介した動画をご紹介いたします。

※ハビットリバーサルトレーニングは、チック症・トゥレット症に対しても使用する行動療法のテクニックのひとつです。

この動画で紹介されている内容が、チックに必ずしも有効であるとは限りませんし、全ての方に効果がある訳でもありません。チックの対処法の考え方のひとつとして参考にしてみてください。