呼吸法は運動チックにも有効
以前より呼吸法は音声チックを改善させる為に有効であると投稿しておりますが、呼吸法は運動チックを改善させる為にも実は効果的です。
チックの引き金は様々あるのですが、脳の興奮やストレス、筋肉の緊張などにより、音声チックだけでなく、運動チックも普段より増えてしまう場合があります。
その様な時は、椅子や床に座り、姿勢を正し、目を閉じて、体の力を抜き、ゆっくりと腹式呼吸を行って下さい。
※腹式呼吸のやり方は、検索すると色々なサイトで分かりやすくご説明されています。
腹式呼吸が上手に出来なく、なかなかリラックス出来ない場合は、深くゆっくりと深呼吸を行ってみましょう。
それでもなかなかチックが落ち着かない場合は、ベッドに仰向けに横になり同様の事を行って下さい。
チック全体にアプローチする呼吸法は、鼻からゆっくり息を吸い、口から息を吸った時の倍くらいの時間をかけてゆっくりと息を吐くリラクゼーションの呼吸法です(例:4秒かけて息を吸ったならば、8秒くらいかけて息を吐きましょう)。
時間は最低でも5分、呼吸法開始時はチックか出たりとなかなか落ち着かないかも知れませんが、リラックス出来るまで頑張って呼吸に集中してください、上手に呼吸法が出来ていると、副交感神経が優位になり徐々にリラックスし、チックが穏やかになっていきます。
あくびが出てきて眠くなってしまう場合もありますが、眠らずに呼吸に集中して下さい。
音声チック(口から音が出ている場合)のみターゲットにする場合は、口から息を吸い、息を吐く時は口をしっかり閉じ、鼻から息をゆっくり吐きましょう(口から息を吐く方がより落ち着く場合は口からの呼気でも構いません)。
呼吸法は最初はなかなか上手に出来ない場合もありますが、イライラした時、チックが酷い時など、意識的に毎日トレーニングを積むことで、徐々に上手く出来るようになり、やがて自分自身でチック症状をコントロールする事が出来るようになります。
呼吸法は自分でチックを軽減、若しくは穏やかにすることが出来る、有効な方法のひとつだと私は思います、是非皆さんお試し下さい。
※呼吸法は、症状の度合いや併発する疾患等でその効果は個々に異なり、万人の方に同様の効果があるとは限りません。