アメリカ神経学会の論文よりModerate confidence in the evidence(証拠に対する適度な信頼)と記されている薬をご紹介致します。
・ハロペリドール(商品名:セレネース)
・リスペリドン(商品名:リスパダール)
・アリピプラゾール(商品名:エビリファイ)
・チアプリド(商品名:グラマリール)
・クロニジン(商品名:カタプレス)
※その他最近ではグアンファシン(インチュニブ)などもよく処方されています。
上記以外にも様々な抗精神病薬や抗てんかん薬、抗うつ剤(SSRI)、強迫性障害に対処する為の薬がチック症・トゥレット症(トゥレット症候群)の治療薬として処方されています。
現在トゥレット症・チック症のために開発された薬はなく、その他の精神神経疾患や発達障害のために開発された薬が、チック症状にも効果があるとされ、治療薬として処方されています。
しかしながら、同一の薬が万人に同様の効果があるとは限らず、その効果は個々様々です
同時に副作用としていくつかの症状が現れる場合も少なからずあるようです
よく聞く副作用として、眠気や倦怠感、ダルさ、体重の増加、稀にアカシジア(静座不能、じっとしていられない、足がムズムズするなど)があります。
薬物治療はベネフィット(効果)とリスク(副作用)を適切に判断し、各々にあった薬を見つける事が重要です、場合によっては当事者にあった薬に出会うまで時間がかかる場合もあります
しかしながら、投薬により劇的にチック症状を改善された方も多くいらっしゃいます、根気強く治療に取り組んで頂けたらと思います。