❶チックへの認知行動療法(CBIT/ハビットリバーサル・呼吸法)を受けてみようと思った理由を教えてください。

TSさんのブログでCBITを受けたお子さんの感想を読んで、息子と同じような境遇のお子さんが効果を感じていたからです。

❷セッションを受ける前ご不安だったことなど何かございますか?

息子の症状でセッションして頂けるか、CBITが効くのかが心配でした。

❸セッションを受ける前のお子さんのチックの種類や状態を教えて下さい。

鼻をすする頻度が毎秒で、休む間がなくずっとすすっていました。同時に堪えようとするような甲高い声と、うん、うん、と言う音声チックも出ていました。

音声チックで学校で周りの子に聞かれることも増えていました。運動チックは口周りをモゴモゴしたり、唇を突き出すようなチックが目立っていました。

❹セッションやホームワークではどの様なことを行いましたか?

セッションでは呼吸の仕方を丁寧に教わりました。横隔膜を意識した呼吸方法と、具体的に何秒吸って吐くのが良いのかなども教わりました。また、ホームワークをどのぐらいやるかなどもアドバイスいただきました。

❺セッションやホームワークを行っている時のお子さんの様子を教えて下さい。

息子は他所でCBITを教わったことがあったのですが、その方法では今回のチックに対応できないと言っていました。それが、最初のセッションで教えていただいた通りにしたところCBITができ、その間はチックを止めることが出来ました。その間すごく真剣にやっていました。

ホームワークは呼吸のカウントやお腹や背中などの姿勢のチェックを私も夫も巻き込んで真剣にやると決めたので、本人もイライラすることもありましたがその時間は真剣にやっていました。

また、セッションでは谷さんが息子の気持ちをとても良く理解して下って、息子は安心したようでした。

❻主要セッションが終了した現在のチックの状態を教えて下さい。

現在は音声チックはほとんど出ていません。ただ、勉強をしているときには鼻啜りが時々出てくるようですが、それでも前のようにずっと続くような頻度ではないです。

❼セッションをお受けになられたお子さんの感想がもしあれば教えて下さい。

谷さんが優しかった。良かった。

❽認知行動療法に対するお母様のご感想を教えて下さい。

前述の通り息子は一度CBITを習っていたのですが、チックが酷くなってからは出来ないの一点張りで、日
々酷くなっていく中成す術なしかと、私は精神的にとても参っていました。なので、最初のセッションでCBIT(呼吸法)が出来た時は救いの光が見えた様でした。

ただ、その後もスムーズに行ったわけではなく、CBITをやめたらチックが止まらない状態は続き、ホームワークの30分を一生懸命やるしかないのかと、まだ不安は拭えませんでした。

状況が変わったのはチックを出す前にCBITをして止めよう。と、夫が少し厳しめに言ってからでした。息子はいつもチックが出てからCBITを始めていましたが、出る前に止めるのが基本だと聞いたので、それをなるべくやろうと目標にしました。

ちょうど年末年始で夫が休みだったこともあり、家族で息子を励ましました。何度かそれが成功してから、
急にチックが減少して行きました。

今回セラピストの谷さんにお聞きして、チックが出る子は元々違和感に敏感だと知りました。普通の人ならそのままに出来る違和感が気になって、直そうと鼻を啜ったり、咳払いしたり、するとそれがどんどん癖になってチックになってしまう。

そもそもが気になってしまう性格なので、それをいかに気にせず、癖にならないようにするかが大事だと知りました。その一つの方法にCBITがあるのだと。

また、花粉の時期で目を擦ることに例えて、一度擦ってしまったら終わり(余計痒くなる)。チックも似たようなもので、出すともっと出してしまう。と言う話も響きました。

それで事前に止めることでチックが減ったことも納得しました。おそらく今後も違和感を感じて行くでしょうが、本人も私もそのメカニズムを知っているだけで対処や心の持ちようが以前とは違うなと感じています。

❾チックには様々な治療法がありますが、認知行動療法(CBIT/ハビットリバーサル・呼吸法)はどの様な方にお勧めできますか?

息子は音声チックが一番困っていたので、音声チックで困ってる方には良いのではないかと思います。た、本人も困っていて、CBITすることを納得して頑張れる場合にお勧めします。

❿最後にチックでお悩みの親御さんは大変多くいらっしゃます、その様な方にお伝え出来る事や、アンケートにない内容で、お伝えしたい事がもしありましたらご記載をお願い致します。

チックのお子さんをお持ちで不安に感じているお母さんをグループラインなどでよくお見かけします。私もその1人です。

チックが軽症でも今後のことを思うと不安でしょうし、たくさん出ている時はその姿を見たり音声を聞くだけで気が気じゃないと思います。場合によっては本人よりも気にして不安でしょうがないかもしれません。

私の場合はとにかく頼れるものは頼ろうと思いました。グループラインも、病院も、夫にも親にもとにかく話しましたが、一番落ち着いたのはやはり谷さんにセッションをしていただいて息子の症状が落ち着いて行った時です。

そして、今回チックのメカニズムと谷さんのお話を聞いて、自分の中でチックに対して理解が深まったし、
悪化に転じないポイントが分かってきた気がします。

今でも度々チックが聞こえると不安が顔を出しますが、谷さんの言葉を思い出して「大丈夫大丈夫」と自分に言い聞かせています。

結論として心配するのはしょうがないけど、チックについて理解を深めること、心配しすぎないように努力することが必要なのかなと思います。

CBITは魔法でも何でもなく、成功へは本人の努力と、究極には我慢なんだと言うことを聞いて、息子がそれだけ頑張っているなら私も努力しなきゃと思いました。本当にありがとうございました。